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はじめてのセルフプレジャー体験記 〜ココロとカラダが変わった日〜 美和さんの場合

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発売を記念し、はじめてセルフプレジャーをしたきっかけ、それによる変化などを4名の方に聞いた「はじめてのセルフプレジャー体験記〜ココロとカラダが変わった日〜」を公開します。

 

美和さんの場合は、どうだったのでしょうか?

 

ものごころついた頃からしていたけれど、恥ずかしいことだと思っていた

――美和さんは、幼少期からセルフプレジャーをされていたんですよね。どんなきっかけだったんですか?

美和さん:きっかけというか、ものごころついた小学校低学年くらいの頃から、デリケートゾーンのあたりを触るとなんだかいい気分になれるなと感じていたんです。

 

でも周りには話したことがなくて、なんとなく人に言えない秘めごとだと思っていました。

 

――どうして人に言っちゃいけないと考えていたのですか?

美和さん:少女漫画を読んでいて「バージン」って言葉が出てきたんです。その意味を何の気なしに母に聞いたら血相を変えて「どこで知ったの!?」と迫られて。あとで意味はわかったんですけど、そういう大人の反応を見て性の話ってしちゃいけないんだなと思うようになりました。

 

あと、友達も「セックスをした」という人はいても「オナニーをした」という人はいなかったので、なんか自分だけ性欲が強くて恥ずかしいことをしているなと思っていました。

 

だから一人でするときはいつも、どこかで罪悪感を感じていたんです。「またしちゃったな」「ダメな子だな」とか。

 

性について発信するコラムに出会って性欲を肯定できた

――そういう罪悪感は今は変わりましたか? どんなきっかけで変わったのですか?

美和さん:大学生になって色々な人のツイートを見るようになって、性について発信しているコラムニストの方の文章に出会ったんです。すごく堂々と自分がオナニーについてどう思うかや、セックスについてどう考えるかを書いていて、目から鱗という感じがしました。隠さなくてもいいって考える人もいるんだ!と思って。

 

あとは、その人がコラムの中でアダルトグッズを紹介していていて、それがとても可愛くて!今までのゴツゴツしたようなものとは違うデザインに、すごく背中を押されたんです。デザインを通して自分の性欲を肯定してもらえたような気がしました。大学生で一人暮らしをしていたので、初めてグッズを買いました。

 

でも自分から性の話をできるようになるまでは時間が…

――それをきっかけに、パートナーや周りの人に話したりしましたか?

美和さん:いや、それはできませんでした。自分の中では自分を肯定できたけれど、パートナーや友達に言えるようになるまでは時間がかかりました。エロい女だって思われることにすごく抵抗感があったんです。

 

ちょうど同時期に、彼氏がいて、手で触ってくれることがあったんですけど、それが実は痛かったんです。でも言い出せなくて代わりに「女医が教える 本当に気持ちいいセックス」って本を紹介しました。触り方についても書いてあったので。そしたら「こんなん読んでるなんてエロいね笑」って言われて…。勇気を出して言ったのにそんな反応で、しかも何も変わらなくて、けっこうトラウマになりました。

 

――ええ…ひどい…!! ちなみにエロい女と思われることにどうして抵抗感があったんだと思いますか?

美和さん:たぶん「女の子は清楚であるべき」「汚れないのが良い」「処女が尊い」みたいなメッセージをいろんな媒体を通して幼い頃から受け取ってきたんだと思います。刷り込まれていたのかな…。

 

だから自分ではいいと思っていても、それを人に知られたら変に思われるんじゃないか…って怖かったんです。

 

エロさを笑わない人に出会って変わった

――どんなきっかけで性の話を話せるようになりましたか?

美和さん:パートナーが変わって、その人が根気強く聞いてくれたからですね。最初はトラウマもあって、適当にごまかしていたんですけど、「どういうのが好きなの?」「こういうのはどうなの?」って何度も聞かれて、「この人はエロさを笑うんじゃなくて、本当にわたしの体のことを知りたいんだな」って思ったんです。性の話をパートナーとできるようになったんです。

 

でもそのときに、自分だとクリトリスばかり刺激しているので、中でどこが気持ちいいとかわからないなって気づきました。そこからは中の研究にも勤しむようになりました。

 

――中の研究について詳しく聞かせてください!

美和さん:中って外よりも鈍感なイメージがあって、それってそもそも触られる機会が足りないからじゃないかって仮説を立てたんです。刺激に慣れていないという。

だから指で内壁を少しずつさすっていきました。最初は何も感じないというか、特段気持ちよくはないのですが、徐々にびくびくしてくる感じです。そうなったら少しずらした位置の内壁に移り…というのを、指が届くすべてのところでやりました。かなり感度が上がりましたよ!おすすめです!

 

結局、どこをどうして欲しいっていうのはあまりわからなかったんですが、中の感度が爆上がりしたので、逆にどこでもOKって感じになりました。

 

――今は友人ともセルフプレジャーについて話すことがありますか?

美和さん:そうですね。パートナーと話せるようになったり、自分の「中の研究」とその発見について人に聞いてほしくなったりして、信頼できる友達に打ち明けてみました。友達はびっくりしていたけれど、実はいろいろ考えていたのに空気を読み合ってお互い言えてなかったことに気づきました。今は気負わずに話しています。

 

その他のインタビューはこちら

 

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