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「快楽解体新書 女性の身体のナカとソト」特別記事 ~オーガズムって何?~

9月21日(金)、先端の柔らかな玉飾りが特徴の新製品「iroha RIN」が発売となります。それを記念して、9月26日(水)に代官山「晴れたら空に豆まいて」にて、トークイベント『iroha RIN発売記念 快楽解体新書~女性の身体のナカとソト~』 を開催いたします。

 

当イベントでは、婦人形成外科の喜田直江先生と、女性向けメディア「AM」の金井茉莉絵編集長をゲストにお呼びし、医学的な見地からお話を伺いつつ、女性の気持ちよさについて語り合います。

 

また、イベントと連動して、こちらのページでは喜田先生監修による特別記事を公開いたします。クリニックで日々、多くの女性から様々なお悩み相談を受けている喜田先生に、女性の身体の気持ちよさについてお聞きしました。

iroha RINとは

先端の玉飾りと、扱いやすいスティック形状で、はじめての方でも痛みのない軽やかな挿入感を楽しめるirohaの新アイテム。

 

玉飾りが内側を小気味よく押し撫でる感触は、誰にとっても、今までにない新しい体験をもたらします。あなたの体の奥の心地よさを目覚めさせる「iroha RIN」で、新感触の挿入体験をお楽しみください。

 

喜田直江先生プロフィール

平成13年 京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。
平成15年 形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。
平成18年 大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得。特に婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。平成23年10月、東京銀座でなおえビューティークリニックを開院。

 

irohaが調査した「みんなのオーガズム事情」

お話をお聞きする前に、irohaで行ったアンケート調査の結果をご紹介します。

 

どの部位への刺激で、オーガズムに達したことがある?

「腟内への刺激で、オーガズムに達してみたい」と思う?

irohaが1200名の女性を対象にとったアンケートによると、「オーガズムに達したことがある」という人は61.2%でした。

 

そのうち「腟内への刺激でオーガズムに達したことがある」という人は、約半数の48.2%。そして「クリトリスなど、外側への刺激でオーガズムに達したことがある」という人のうち、「腟内への刺激でオーガズムに達してみたい!」と答えた人は92.6%という結果に。

 

腟内への刺激によるオーガズム、いわゆる“中イキ”には多くの人が憧れているようです。
そんな中イキついて、喜田先生にお話を伺いました。

 

中イキと外イキのちがいって、何ですか?

医学的には中イキも外イキも同じ。実は同じ器官で快感を得ているんです。

実は医学的には、中イキと外イキは同じなんです。

 

皆さんはよく、クリトリスは先の出ている部分だけだと思っていますが、実は体の奥まで繋がっていて、広い部分で快感を感じることができます。外側に見えているクリトリスの先端部分でイクのが“外イキ”、奥側の体内に入っている部分でイクのが“中イキ”と言われています。

上の図のように、クリトリス(陰核)のうち「陰核亀頭」という部分が外に出ていて、体の内部で2つに分かれています。この部分を「陰核脚部」といいます。

 

それが腟の付近に伸びているので、腟内の刺激でも快感を得ることができます。中と外、どちらも同じ器官で快感を感じていますので、医学的には外イキと中イキの区別はなく、どの場所で刺激を得たかの違いだけという考え方をするんです。

 

外イキよりも中イキのほうが深いオーガズムが得られるという話もありますが、同じ器官ですので、基本的には差はないはずです。ただし、クリトリスと腟内では刺激できる面積が違います。外に少しだけ出ている陰核亀頭より、陰核脚部のほうがより刺激できる面積が広いので、もしかしたらその違いはあるかもしれませんね。

 

そもそもオーガズムって、どういう仕組みなんですか?
Gスポットやポルチオという性感帯は、どこにあるんでしょうか?

実は医学的には解明されていないんです。Gスポットもポルチオも医学的には不明です。

どこがどうなってオーガズムが起きるのかというメカニズムは、完全に解明されているわけではありません。何のためにあるかすらわかっていないんです。オーガズムに達すると、腟の奥が広がって筋肉が収縮し、精子を吸い上げやすくなります。また、子宮口が下がってパタンと開きます。そのため、おそらく生殖活動のためであろうと言われていますが、正確にはわかっていないんです。

 

Gスポットやポルチオという性感帯についても、医学的には証明されていません。ポルチオはあるかもしれないとは言われていますが、証明まではされていません。基本的に腟内や子宮って、神経が少ないところなんです。その部分に痛みを感じたら、赤ちゃんなんてとても産めませんよね。腟のまわりにクリトリスの奥の器官が伸びているから快感を感じられるのであって、腟の内壁に神経はほとんどありません。

 

「なかなか腟内への刺激でオーガズムに達せない」という悩みも多く聞きます。どうすればいいでしょうか?

テクニックの前に、まずは集中力を高めましょう。

オーガズムに達する方法の話になると、テクニックの話ばかりになりがちですが、まずは性行為に集中しないとだめなんです。でも、他のことを考えてしまったりして、全然集中できていない人が多いんです。

 

日本は性交渉が悪いことだという意識があり、快感を感じることに罪悪感を持つ人が少なからずいます。そうすると、完全に意識を開放して性交渉できず、どこかで自分にストップをかけてしまうところがあると思います。

 

そもそも、中でイカないとダメってみんな考えすぎていると思うんですね。中のほうが気持ちいいって、勝手にみんなが思いこんでいて。中イキも外イキも感じるのは同じ器官なので、外でイケるのであれば中でも快感を感じることができますし、中イキできないとダメというのは違うんじゃないかなと思います。いったんいろいろな考え方を捨てて、気持ちよさに集中してみることが大切です。

 

セックス時にオーガズムを得やすくするために、気をつけることはありますか?

時間をかけて気持ちとカラダのアイドリングを!

オーガズムに達するまでの流れとしては、皆さんの想像に近いと思います。最初に興奮期があって、どんどん気持ちよさが高まっていき、頂点を迎えるところでオーガズムに達します。そのあと下がる人もいれば、下がり方もすごく個人差があって、波のように一回で終わらない人がいます。そこは男性と違いますね。

 

実は、オーガズムを迎える直前まで気持ちよさが高まると、途中で刺激を止めても元に戻れず、そのままオーガズムに達してしまう段階があるんですね。でも、イケないという人の多くは、そこのもっと手前の、まだ元に戻れる段階のところで男性が刺激をやめてしまうんです。しっかり高まる前に挿入してしまうと、女性は達せないどころか、気持ちよさが下がってしまいます。

 

AVなどの影響が大きいのですが、「これぐらいでもういいかな」と女性側の準備ができていないのに挿入してしまうので、結局イケないまま終わってしまうんです。これは、男性側にも頑張ってもらったほうがいいと思います。5分程度の短い時間では、女性はそんな状態にはなりません。

 

とはいえ、オーガズムに達するまでの時間は個人差が結構あります。一瞬で集中できる人がいれば、早くイケるかもしれません。でも、たいていの人は、最初は気が散って集中できないじゃないですか。なので、完全に集中して、体の興奮が抑えられない状態まで達するとなると、何十分とかかります。優しく丁寧に時間をかけて、気持ちよさを高めることが大切なんです。

※縦軸:興奮度合 横軸:時間
①プラトー期
刺激を続けてこのゾーンに入れば、刺激をやめても興奮は冷めずオーガズムに達する。

②回復期
オーガズムに達してからの興奮の下がり方は人それぞれ。下がらず繰り返すこともある。

③興奮期
オーガズムにかかる時間は人それぞれだが、AVのように5分程度ではまずオーガズムに達さない。それを知らず短時間で刺激をやめてしまうと、興奮が下がる。

 

オーガズムについて悩む皆さんへ、喜田先生からのアドバイス

オーガズムに達するためには、とにかく頭を空っぽにするのが大切です。
イケないイケないと思えば思うほど、セックスに集中できなくなります。「イカないとだめ」「中イキじゃないとだめ」という考えを捨てて、頭を空っぽにして、「イクかイカないか」ではなく楽しむということを心がけてみてください。

 

長い時間イケないと、その間頑張ってくれるパートナーに申し訳ないと思う女性が多く、それで集中できないこともあります。申し訳ないと思うのであれば、事前にパートナーとそいういう話をすればいいと思います。そもそも女性はこうしないとイケないんだよってお話をすれば、相手も20分間頑張るのが苦にならないはずです。

 

男性はAVの中の女性があまりにも早くイクのを見て、それが基準になっています。AVのようにあんなに早くイケるわけがありません。間違いだらけなんです。事前に話し合って、コミュニケーションで解決してみてください。そして、頭を空っぽにして、気持ちよさを楽しんでみてくださいね。

 

スタッフから一言

喜田先生のお話、いかがでしたでしょうか。オーガズムにこだわらずに、まずは焦らず時間をかけて、自分なりの気持ちよさを楽しむことが大切なのかなと思いました。細身で挿入しやすく、初心者にも取り入れやすい「iroh RIN」で、いろいろな気持ちよさを探してみるのはいかがでしょうか。


																															

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