iroha TIE UP

NEW 2018年1月30日

いろはにほへと「求愛」
新田桂一×園 子温

からだが求める「気持ちよさ」を大切に、そして美しくあるために。女性の視点でつくられたセルフプレジャー・アイテム『iroha(イロハ)』をモチーフに写真家と文筆家がそれぞれの感性で描写します。

「求愛」

昔タバコを吸っていた奴が、最近タバコを止めて、タバコの煙が漂ってくると、嫌な顔をするようになった。俺が小さい頃、よくガキどもが泳いでいた池が、遊泳禁止になった。みんな泳いでいたのに……。「遊泳禁止」の札を作った奴も、そこに札をズサッと突き刺した奴も、泳いだ奴だ。腹が立つ。そこでオナニーだ。そうゆう奴らのことを考えると、腹が立ってしょうがない。そんなときのオナニーだ。オナニーは、スッキリする。誰か、異論があるか?
オナニーは、何よりもスッキリさせるからいい。もやもやしたすべてをスッキリさせるのだ。このすべてとは、本当にすべてなのだ。性欲だけではない、進まない仕事もスッキリするし、心から憎んでいたバカどものこともどうでもよくなるし、とりあえず世界のすべてがピースになる。オナニーとは、そういうものだ。それ以上でもそれ以下でもない。むしろ、それだけだ。でも、スッキリする。男なら、そう断言する。男なら、街角で、大声でそう断言する。男なら、むしろ、堂々と、どこででも、今言ったように発言できる。恥ずかしくなんかない。
しかし! 女は違う。なぜだろう? 女だってオナニーするのは間違いないのだが、男たちは、オナニーは男の特権だと言わんばかりだし、女がオナニーすることが、まだ、当たり前とは思っていないようだ。結局、女がオナニーするのか否かなんてどうでもいいことに、男たちが躍起になっているから、女たちは、オナニーしているとは言いづらい。そういう女がいっぱいいる。男がオナニーのために使う妄想。ありとあらゆる妄想。女たちも同じ事を考えている。それは平等だから。すべての妄想もまた、男女平等であるはずだから、今、男のためのTENGAとは別に、女のためのirohaがあるのだ。irohaを使っての女たちの妄想は、何だろうか。そう考えると、俺だってモヤモヤしてくる。
そして、女たちがirohaを使ってスッキリすればいいと思う。スッキリすることはいいことだ。女たちも企業戦士も、いや、妻たちだって、夫のつまらないSEXにアンチ! しかし、女たちの妄想の中身は知りたい。そこだけは、俺からすると、スッキリしない!

園 子温/FILM DIRECTOR

87年の『男の花道』で『PFF アワード』グランプリを受賞。
代表作に映画『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『希望の國』など。
最新作『地獄でなぜ悪い』が9月28日に公開。

新田 桂一/PHOTOGRAPHER

75年東京生まれ。文化服装学院アパレルデザイン科卒業後、97年に渡米。
Terry Richardson氏に6年間師事。ファッショナブルな作風で広告やファッション雑誌など
多方面で活躍している。
http://www.keiichi-nitta.com / http://otaoffice.jp/

この記事は2014年8月21日発売のBARFOUT!に掲載されています。 www.barfout.jp/

『iroha(イロハ)』とは?

「女性らしくを、新しく。」をコンセプトにTENGAから登場した、女性用セルフプレジャー・アイテムブランド。ブランドサイトはこちら

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