WOMEN’s CARE Q&A

2017年7月28日

出産後の女性の身体と性/早乙女智子先生

早乙女智子先生

筑波大学医学専門学群卒業
在籍:神奈川県医師会 神奈川県立汐見台病院産科副科長
専門:人口問題、家族計画、セクシュアルヘルス
所属学会:日本産科婦人科学会(専門医)、日本女医会、日本不妊学会、日本人口学会、日本性感染症学会(専門医・評議員)、日本生命倫理学会(研究開発委員)、日本母性衛生学会、日本性科学会(認定セックスセラピスト)神奈川STD学会幹事

出産後のセルフプレジャーは、いつからしてもよいのでしょうか?

産後直後は控えて。体調が回復してきてから行ってください。

産後直のセルフプレジャーは、切開部の傷等から雑菌が入り感染症に繋がる為、控えてください。

ただ性欲は本能ですし、強い方も弱い方もいて当たり前です。

体調回復の時期をみながら衛生面に気をつけてセルフプレジャーをしてください。痛みを感じる場合は中止して安静にしてくださいね。

出産後のセックスは、いつからしてもよいのでしょうか?

産後の1ヶ月検診以降が安心です。

セックスの再開時期は、産後の一ヵ月検診以後が安心です。

3~4週間後には、産道や膣・会陰の損傷は全治し、子宮も元の大きさに戻ってきます。

また、帝王切開の場合は、産道は傷ついてはいないのですが、子宮が傷ついていますので身体に大きな負担をかけてしまいます。普通分娩と同じように、産後1か月検診以後での行為をおすすめします。

出産後、膣内の緩みが気になる女性の声が多いと思いますが、本当に緩むのでしょうか?

緩くなるというのはあくまでもイメージです。

出産により産道は開きますが、緩くなるというのはあくまでもイメージです。

排泄の時と同じ伸びて縮むということが膣の筋肉でも行われているため、産道は伸びたままではなく元に戻りますので緩くなりません。

ただ、妊娠中太りすぎたり、便秘がちの人は常に骨盤が開いた状態になるので、子宮が下がってくる影響で出産前よりも膣内の緩みを感じるかもしれませんが、次第に膣内の状態も産後前に戻ってきます。

緩みを感じる場合、改善する方法はありますか?

骨盤の筋肉を鍛えることが重要です。

子宮が下がってくることを防ぐには、骨盤の筋肉を鍛えることが重要です。

鍛え方のイメージは、お尻の穴をしめて、おへそ裏に子宮をしまいような込む感じです。

特にセックスの時に鍛えるのがおすすめです。

挿入している状態で動かさないで膣内を閉めるイメージです。

セックスは妊娠の為だけではなく、産後のケアとしてもできますね。

出産後、女性は性欲が減ると聞きますが、セックスレスを避けるためにどのようなことに気をつけるべきでしょうか?

妊娠中も産後も、セックスを夫婦間のコミュニケーションのひとつとして取り入れるという心持ちが大切。

産後セックスしない人は、妊娠中もセックスしてない人が多いようです。

妊娠中できている人は、産後もセックスもできているひとが多い傾向が見られます。

女性は産後、赤ちゃんを腕に抱え、性的にも満足している状態です。

その性的に満足している状態で、妊娠前と同じようにセックスしようとは考えづらくなります。

妊娠前がファーストステージ。妊娠後がセカンドステージ。出産後、サードステージとモードを切り替えてしまう方が多いですが、妊娠自体が特殊なことではありませんので、そんなにモードに切り替えることは必要ありませんし、セックスも夫婦間のコミュニケーションのひとつとして取り入れるという心持ちでいれば、セックスレスも心の負担にならないのではないでしょうか。

Photo by angChen(TW)

最後に、早乙女先生がおすすめする女性のセルフケアとは何ですか?

素直に自分の身体の欲求を知って、女性であることを楽しんでほしい。

女性には、男性よりも豊かな性を楽しむ要素をたくさん持っています。

男性は射精するだけですが、女性は、排卵も月経があって、妊娠があって、出産があって・・・。こんなにたくさんの性を謳歌できるのは女性だけです。

今は、たくさんの情報もネット等で簡単で手に入る時代ですし、パートナーだって出産の時期だって、セルフプレジャー・アイテムだって選べる自由があります。

こんなに選べる時代だからこそ、「素直に自分の身体の欲求を知って、自分の身体であそんで」自分だけのセクシャリティを開いて女性であることを楽しんでほしいですね。

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