妊娠中のセルフプレジャー/早乙女智子先生

妊娠中にセルフプレジャーをしてもよいのでしょうか？

セルフプレジャーをしても構いません。

コミュニケーションの手段として、妊娠中のセルフプレジャーはしても構いません。セルフプレジャーが、直接、流産の原因に繋がるとは考えづらいです。

 

ほとんどの流産の原因は、胎児側や受精卵の異常、子宮奇形や感染等であることが多く、セルフプレジャーが直接の原因となっているものではありません。

 

セルフプレジャーをする際に気をつけることがあれば教えて下さい。

初期の場合は、出血が多い時期でもありますので様子をみながらしてください。

“妊娠中のセルフプレジャーは赤ちゃんと一緒にするもの”
“セックスは赤ちゃんとパートナーとの３P”として考えてください。

 

オーガズムを迎えると子宮が伸縮して痛みを感じる場合があります。子宮が伸びる痛みはみなさんあるものです。痛みの感じかたは人それぞれです。痛みを感じる人もいれば、感じない人もいます。

 

妊娠中の時期にもよりますが、初期の場合は、４、５週〜８、９週の不安定な時期です。出血が多い時期でもありますので様子をみながらしてください。

 

中期になると安定期に入ります。早産しそうだという場合以外はしても大丈夫です。後期になると、人によっては胎児の頭が下がってくる場合がありますので、赤ちゃんを苦しめてまで自分の気持ちよさを優先するのか？っというと微妙ですよね。

 

 

セルフプレジャーグッズを使うのはどうでしょうか？

グッズが清潔であれば問題ありません。

セルフプレジャーグッズの使用に関しても、グッズが清潔であれば問題ありませんが、自分の気持ちよさを優先するばかりではなく、お腹の中の赤ちゃんのことも考えて心地よいところまで使用することをおすすめします。

 

 

妊娠中、パートナーに対して理由無くイライラしてしまうことがありますが、これはホルモンの影響でしょうか？

月経前と同じ黄体ホルモンがたくさんでている状態なので、メンタルに不安定になりやすい状態です。

妊娠中は、月経前と同じ黄体ホルモンがたくさんでている状態。メンタルに不安定になりやすい状態です。イライラの原因のひとつをホルモンで説明することができます。また妊娠前に万全の準備をしていた人でも、こんなはずじゃなかったということが絶対にでてきます。

 

例えば、いままで健康体で仕事も休んだことがないのに、つわりが酷くてはじめて仕事を休んでしまったりとか。このような妊娠前にできていた当たり前の日常生活が過ごしづらくなります。その為、自分自身の身体が自分でコントロールしきれなくなり精神面でイライラが起るのではないでしょうか。

 

 

その時、どのような心持ちで相手に接すればよいでしょうか？

自分自身の中で何が起っているのか理解して、その変化を言語化して相手に伝えることが大切。

イライラの原因は、パートナーである男性にもあるかもしれません。それは、男性は妊娠することがないので、女性の気持ちが分からないからです。

 

できるだけ自分自身の中で何が起っているのか理解して、その変化を言語化して相手に伝えることをしてコミュニケーションをとってみてください。

 

 

妊娠中、性欲が強くなる方が多いと聞きますが、それは本当でしょうか？

強くなる人、弱くある人、変わらない人もいます。色々です。

個人差もありますが、強くなる人、弱くある人、変わらない人もいます。色々です。

 

10代後半〜20代前半の若い人の方が強くなる傾向があり、産後、直にセックスしている人が多いようです。不妊治療後の人は、性欲が弱くなる傾向がみられます。

 

 

妊娠中にセックスはしてもよいのでしょうか？流産に繋がる可能性がないか心配です。

流産や早産の直接の原因に繋がるとは考えづらいです。

色々な意見がありますが、セルフプレジャーと同じで、流産や早産の直接の原因に繋がるとは考えづらいです。たまに、妊娠中期から後期にかけて性交の後に水っぽいおりものがでて、破水したかもしれない！っという相談があります。

 

セックスがキッカケで破水したかもしれませんが、その前段階で破水しやすい状態だったのではないのでしょうか。検診を受けていて経過に問題ない状態であれば、セックスしても問題ありません。ただし、医師に安静にと言われいてる方は、セックスは控えてください。

 

 

妊娠中のセックスでは、コンドームを装着するべきでしょうか？

性感染症がない場合は、膣内で射精すると良い効果もみられるようです。

妊娠中のセックスには、コンドームを使うべきであるという先生もいますが、年配の助産師さんに言わせると、夫婦間で妊娠をしていて性感染症がない場合は膣内で射精すると良い効果もみられるようです。

 

精子に含まれるプロスタグランディンという子宮を伸縮させる物質がありますが、このプロスタグランディンが膣内で射精されると子宮の出口を柔らかくするので「お迎えぼぼ」という安産の効果があるようです。

 

※こちらは妊娠後期三月に入っている方に向けての話です。妊娠中期は不安定な時期なので膣内の射精はオススメできません。